ついに実現する空手vsキックvsカンフー(2)

この還俗した僧侶が生活費をまかなうために少林拳を教え始めた。このようにして少林寺の周辺でも少林拳が学べる環境が広がり始めた。そこへ来てブルース・リー、ジャッキー・チェンの影響により世界的カンフーブームが巻き起こった。世界中から続々と嵩山に本物の拳法を求める人々が押し寄せたが、そうやすやすと嵩山少林寺で学べるわけもなく、結局は少林寺周辺で還俗した僧侶から学ぶことになった。このようにして少林寺周辺の少林拳道場はどんどん栄えはじめ、そんなにお手軽に少林寺拳法が学べるならと言うことでご当地の中国人の練習生もどんどん増えていった。その結果どうなったかというと、今では少林拳を学ぶための専門学校がいくつもできている。

 

おそらく、そういったところの出身なのだろうと思うが、今少林寺拳法の選手が、中国版K-1、武林風に出場して、信じられないような強さを見せつけているのだ。彼の名はイー・ロン(一龍)

 

イー・ロン(一龍)

国籍:中国
生まれ:1987年4月1日(31歳)
階級:70~75
身長:176
所属ジム:
スタイル:少林拳、太極拳、詠春拳
少林寺第一武僧

この少林寺第一武僧という触れ込みはにわかに信じがたい。私が思うに嵩山の少林拳専門学校の出身なのではないかと推測する。

 

中国河南省の地元テレビが2004年に立ち上げた格闘技番組、武林風は常に高視聴率をたたきだし10年以上続いている。現在の中国格闘技市場の下地を作った番組である。

当初は、中国のK-1版と言われていたが、基本的に中国選手と世界の選手を戦わせる舞台で、国際戦の色が強く世界最強を決める舞台という感じではなかった。その看板選手で、中国では一番有名な選手がイー・ロンという訳だ。

 

マカオのベネツィアカジノリゾートで最近始まった『MASFIGHT』と言う格闘技イベントがある。

『MASFIGHT』の次回大会が、2019年10月に香
港で開催されることが決まった。そのメインカードとして発表されたのが、イー·ロンvsブアカーオ・パンチャメーク のーカンフvsムエタイ頂上決戦だ。両者は過去2度対戦しており、2015年6月の初対決ではブアカーオが判定勝ち、2016年11月の再戦ではロンが判定勝ち(ただし不可解なジャジ) しており1勝1敗。今回が決着戦となる。

 

イー・ロンは上記の通り、過去ブワカーオと2戦して一勝一敗である。しかし、2戦目は明らかに審判の八百長で、どう見てもブワカーオの勝ちは明らかだった。

 

イー・ロンはすでにピークを越えた選手であり、強さとしてもブワカーオのようなレジェンド級と比べると二戦級の選手と言わざるを得ない。それでも相手が悪いのであって、イー・ロンは明らかに強いし、彼については特筆すべきことがある。

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