全ての格闘家が参考にするべき井上尚弥(1)

WBA世界バンタム級チャンピオン17戦17勝15KOの井上尚弥とIBF世界バンタム級チャンピオン19戦19勝12KOのエマニエル・ロドリゲスの対戦と言う夢のカードが実現した。戦績から言えば実力的には5分と5分。拮抗した実力でどちらが勝ってもおかしくないようなスレスレの試合展開が予測された。

さて今回は井上尚弥の試合を解説していくわけだが、私の解説はただのボクシング解説ではない。格闘技としてのボクシングを解説していく。なので回り道をしながらずいぶん細かい解説をしていくが最後まで読んでいただければなんでこのようなもったいぶった解説をしているのか多少は理解していただけると思う。だから、私のブログはおそらくボクシングファンには適さないだろうし、格闘技好きで、ボクシングも好きと言う人なら結構楽しめると思う。

あらゆる格闘技の中で、パンチによって攻撃する技術、顔面を打つ技術、それに対するディフェンス技術がずば抜けているのがボクシングである。それだけにあらゆる格闘者が勉強するべき格闘技である。しかしそれとともに、ボクシングには名ボクサーがその技術をもとにパンチだけで戦えると言う自信をひっさげてキックボクシングに挑み、通用しなかったと言う事実が積み重ねられていることも事実である。

例えばK-1ワールドグランプリ2004で往年のK-1の名ファイター、スコーピオンの字名を持つアレクセイ・イグナショフにIBF、USBA、NABF、WBC、USNBCクルーザー級チャンピオン、アーサー・ウィリアムスが挑戦した。現在ボクシング界は団体が乱立しているのが非常に大きな問題であるが、WBA、WBC、IBFの3団体が最高のボクシング団体であると言うことで間違いないと思う。アーサー・ウィリアムスはWBC、IBFのタイトルホルダーであり、当時はクルーザー級ボクサーとしては最強と言って間違いないだろう。むしろ、このレベルのボクサーがK-1に出場することに驚きを禁じ得なかった。K-1に出場しなくても、ボクシングで十分稼げるだろうに。一体、K-1サイドはいくらのファイトマネーを準備したのか想像もつかない。

まさに漫画修羅の門の世界で、異種格闘技戦と言うのはどうしてこうもワクワクするのだろう。常識として、同じレベルの実績を持つボクサーとキックボクサーがキックボクシングルールで戦えば、ほとんどの場合、キックボクサーが勝つと言える。

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