極真空手と古式ムエタイ・ムエ・ボーランの意外な関係(4)

余談だがトニー・ジャーの映画への出演間隔がどんどん短くなっていることが彼がどんどんブレイクしていることを感じさせる。2020年公開予定のモンスターハンターはもちろん、日本のゲームが元ネタで、主演がミラジョヴォヴィッチ、助演がトニー・ジャーという異色のコラボで、トニー・ジャーの古式ムエタイの技術がどのように生かされるのか、どのような世界観が描かれるのか非常に楽しみである。

繰り返すが私は古式ムエタイに関する知識はあまり持ち合わせない。だからこれからの記事は多分に推測の混じったものになることをご了承いただきたい。前述の通り古式ムエタイについての入門編としては、トニー・ジャーの映画が適していると思われる。トニー・ジャーもメジャーになるにつれ、様々な見栄えのする技術を取り入れているので初期の映画の方がより古式ムエタイの技術を色濃く反映しているのではないかと思う。トニー・ジャーの出世作にして、名作中の名作がマッハ!であるが、この映画の戦闘シーンをYouTubeから見てみよう。

トニー・ジャー 象を殺され激おこプンプン丸【武術】

想像通り、組技、投げ技、関節技を多用している。ムエタイの基本技術に首相撲がある。これはキックボクシングにはなくムエタイにある独自技術であり、ムエタイが実践格闘技であると言う証拠でもある。体幹を徹底的に鍛えあげ、相手と組みやって、相手のバランスを崩し、バランスが崩れたところに技をかけると言うのは武術の基本中の基本である。

投げ技も、何かに特化したものではなく、すべての技の流れの中に組み込まれている。実に無理がなく有効な投げ技である。関節技に関しても圧巻で、すべての関節技は立ち関節であり、かけた瞬間に相手にダメージを与える。これは中国の擒拿術の影響が感じられる。また沖縄空手にも似たような技法が多数存在している。

見た感じ、リング向きと言うよりも、戦場向きと言う感じがする。これこそが武術の本質なのではないだろうか?しかし、戦場向きと言う事はそれだけ殺傷能力が高く、危険であることを意味している。私は空手の師範にきつく戒められたことがある。その師範は裏社会にもかなり精通している人だった。

「空手や中国拳法には表の技と裏の技がある。裏の技は簡単に人を死に追いやることができる技であり、これを伝承され、日々実践し使っている人たちがいる。表の世界で多少強くなったからといって、決して奢ったり、むやみに戦いを挑んだり、人の恨みを買ったりしてはいけない。世の中にはあなたの想像もつかないような達人がいっぱいいるのだから。」

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