総力特集 RIZIN15(10)

話がそれてしまったが、いろんな女性と話してみると、男性とはやはり根本的に違うのだなと思い知らされることがある。繰り返しになってしまうが男の心の中にはどこかに強くなりたいと言う思いが実際にあったり、眠っていたりする。生まれながらにその思いを持っている。ところが僕はいろんな女性に聞いて回ったのだが、強くなりたいと思う?(精神的に強くなりたいと言う意味ではない。)と聞くと、今まで、うんと答えた人がいないのだ。その代わりに女性が持っている本能は、健康になりたい、美しくなりたい、家が欲しい、子供が欲しいといったものだった。もちろん社会で活躍したいと言う女性もいたが、強くなりたいと言う女性に私は出会ったことがないのだ。

強くなることに対する強烈な飢餓感、憧れこれなしに格闘技はできない。そんな甘いものではない。したがって、女子格闘技は遊びである。ショーであるというのが私の思いだった。

RENAを見てもその思いは変わらなかった。確かに技術的には見るべきものはあるが、とてもプロ格闘家と言えるレベルではなかった。しかし、寝技系選手との対戦における敗北や、減量失敗による試合放棄、選手生命の危機などを経て彼女の精神は研ぎ澄まされ、技も驚くべきレベルに成長した。私は謝罪せねばなるまい。少なくとも女性の中にも本物のファイターがいると言うことを学んだ。

それでは

[RIZIN 女子MMA ルール: 5分 3R(51.0kg)]

(WIN)RENA vs. サマンサ・ジャン=フランソワ(LOSE) 

3R 判定 3-0

について、解説していきたい。この試合はとにかく技術的に楽しめる試合だった。もともと、立ち技系であるRENAが、立ち技を完全に総合格闘技として完成させたと感じた。この方向性は今やRIZINの看板選手になった堀口恭司選手にも言える事であり、私はこれこそが格闘技の完成形に極めて近いと思う。もう少し詳しく解説しよう。つまり、通常の立ち技の技術に加えて、

①打撃のための組み技。首相撲からの膝蹴りや相手の顔を左手で押して、右手で打撃すると言う技術。

②グラウンドになった時のパウンドとボディーコントロールの技術。

③グラウンドでも決められる寝技系選手にも負けない、3つほどの決め技。例えばチョークスリーパー、腕ひしぎ十字固め、アームロック。

この①〜③を押さえておけば、打撃系格闘技は総合ルールで戦うことができるのだ。否、これこそが究極の格闘技と言える。私の経験からしても、総合格闘技の進化の歴史からしても、打撃のない格闘技と言うのは考えられない。

1人のファイターが打撃も、寝技も極めると言うのは非常に困難であり、しかも打撃もそこそこ、寝技もそこそこと言う凡庸なファイターになってしまう可能性が極めて高い。そうであるならば目指すべき方向性は、立ち技+ αか寝技+ αと言うことになるし、実戦やストリートで使うことを考えると立ち技+ αが唯一の選択肢になると私は考える。

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