総力特集 RIZIN15(11)

だから従来の立ち技系格闘技はその方向性を大きく変えることなく、上に書いた①〜③の要素、+ αを毎回の練習に30分加えるだけで、総合格闘技に対応できるようになると私は考える。

日本には打撃系格闘技がたくさんあるが、これらの打撃系格闘技の中からそうゆうファイターがたくさん出てくることを望んでいる。

さて試合解説であるが、まず見せたのはフランソワだった。今回のRIZINで1番すごいと思ったのがフランソワのこの技術だ。RENAは立ち技が得意だが、出身はシュートボクシングで組み技もレベルが高い。フランソワほどの選手が攻めあぐねて膠着状態になった。するとその膠着状態を打ち破るようにかなり見事なRENAの首投げが決まった。ように見えた。しかし、実は仕掛けていたのはフランソワだった。

RENAの首投げの勢いをそのまま活かし、手を添えてRENAを押して回転、上を取ってしまった。この技の発想はどちらかと言うとレスリングよりも柔術や柔道のものだと思う。オールラウンダーという触れ込みだが、ベースはキックボクシング仕込みの強力な打撃で、それに加えてギロチン、リアネイキドチョークといった絞め技が決め技なのだが、いやはや立ち技系の選手がこれほどの技術を使うとは恐ろしい時代に突入したものだ。今回のRIZINのサブタイトルは~新時代の幕開け~だったが、平成から令和に移り変わると言うこと以上に、RIZINの技術体系の確かな確立。そして今までのMMAを越えていけると言う確かな手ごたえを感じた。

ゆくゆくはアメリカのUFCと5人代表選をして、技術交流を図ってほしいものだ。日本人と言うのは非常に緻密で、計画的で、繊細な感性の持ち主でそれは格闘技においても存分に生かされているのだが、アメリカ文化と言うのも底がしれなくて、人種のるつぼの中で様々な発想、様々なフィジカルを持つ選手たちが揉み合って強くなっていく日本にはない土壌がある。やはり格闘技においても日本とアメリカと言うのは良いパートナーになるのかもしれない。

次に見せたのがRENAだった。本当にどんなトレーニングをすればこんなことができるのだろうと想像もつかないのだが、フランソワに上をとられている間に、アームロックをとっている。

何度もビデオを見るともみ合いになって両者が立ち上がりかけた瞬間、フランソワがRENAの腰に手を回して、再度投げを打つがその瞬間に腕をとりにいっている。まさにグレイシー柔術並みの頭脳戦であり、まるでチェスの試合のようだ。立ち技系選手、寝技系選手、ストライカー、グラップラーなどと言っている時点でもう時代遅れなのかもしれない。時代はもう遥か先を行っている。

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