総力特集 RIZIN15(16)〜RIZINがパッキャオに仕掛けた恐るべき策略

少し付け加えておくとメイウェザーはルールについて「全部自分に決断はゆだねられている。彼はキックボクサーかも知れないが、俺のルールで戦うのは当たり前。もし彼が蹴りを使うなら俺のファイトマネーが上がるだけだ。自分は相手のルールで戦うことはしない。自分と戦いたいならボクシングルールになるのが当たり前」と、ややエキサイトした口調で答えていた。今後もメイウェザーが絡むマッチメイクに関してはルール面も、ファイトマネーもメイウェザーに主導権を握られそうだが、それでもメイウェザーとつながるRAIZINのメリットは限りなく大きい。

RAIZIN側にとっては那須川天心のメイウェザーとの再戦というシナリオもあっただろうが、メイウェザーは実業家でもあり、クレバーな男だ。これ以上日本の英雄の顔に泥を塗っても何のメリットもないと判断するだろうし、それ以上にボクシングルールではたとえ何かいいやろうと那須川天心は絶対にメイウェザーには勝てない。そうなると次はキックボクシングルールでとなるがそうなるとメイウェザーのリスクが高すぎる。それこそメイウェザーにしてみたら10億位もらわないと割に合わないと言う話になる。さすがにRIZINにはそれだけの体力はないので、那須川天心とメイウェザーの再戦は残念ながらありえないだろう。

そこで白羽の羽が立ったのがメイウェザーと同格の男パッキャオだ。パッキャオはメイウェザーとの直接対決付で負けてはいるものの明らかにメイウェザーと同格の男だ。

パッキャオについて軽く説明しておこう。パッキャオと言えばこれだけで説明が終わる。つまり史上2人目の6階級制覇王者だという事だ。(海外では8階級制覇と紹介されることが多い)。元WBC世界フライ級王者。元IBF世界スーパーバンタム級王者。元WBC世界スーパーフェザー級王者。元WBC世界ライト級王者。元WBO世界ウェルター級王者。元WBC世界スーパーウェルター級王者。現WBA世界ウェルター級王者。

戦績     70戦 61勝39KO7敗2引き分け

まさに歴史に名を残すボクサーだ。私はRIZINはパッキャオに那須川天心との試合を申し込んだのだとみている。パッキャオは断ったのだろうが、少なくとも那須川天心に関心をしめし、そのファイトを見に来てくれた。そして那須川天心はパッキャオの見守る前でフィリピンのキックボクシングナショナルチャンピオンをあっさりと倒して見せたのである。これで心に火がつかなければ格闘家ではないだろう。一度引退し、国会議員と言う立派な職業を持つパッキャオが、再びリングに立ったのは、家族を養うためとフィリピンの困っている人たちに寄付をするためである。パッキャオは国会議員としての仕事でお金をもらいたくないと言っている。パッキャオにとって国会議員という仕事はお金を得るためのものではなく、あくまでフィリピン国民に奉仕するためのものなのだ。何と言う高潔な精神を持った人物なのだろう。まさにメイウェザーとは真逆。光と闇といったところか。しかし、私は両方の人物に魅力を感じる。

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