総力特集 RIZIN15(21) 〜武の神様はケチでしみったれなんだ。あれもこれもどれも全て差し出す者にしか本物はくれねェよ。

那須川天心は格闘技漫画が大好きだ。少なくとも刃牙、はじめの一歩、ドラゴンボールは読んでいると思う。私を那須川天心と比べるのはあまりにも失礼だが、私も格闘技修行をする中で、格闘技漫画からモチベーションをもらったり、技のヒントをもらったり、感動をもらったりしてきた。その中でたくさんの学びがあるのだが、私が1番好きなのが刃牙に出てくる大山倍達館長がモデルである愚地独歩の言ったこの言葉だ。

「武の神様はケチでしみったれなんだ

あれもこれもどれも全て――

差し出す者にしか本物はくれねェよ。」

この言葉を読んで、私は泣いてしまった。半分は感動、半分は悔しさである。私は格闘技が大好きで、それなりに本気で取り組んできた。でもそれはあくまで趣味であり、ある時は学業の傍、ある時は仕事の傍らだった。仕事の都合や体調によって、修行を中断することもあった。それでも諦めきれなくて、今でも細々と続けている。

「武の神様はケチでしみったれなんだ

あれもこれもどれも全て――

差し出す者にしか本物はくれねェよ。」

本当にその通りだ。私のように他に大切な生活があって、趣味で格闘技をやっている者には武の神様は本物はくれない。結局、私は極真空手のオープントーナメントで一勝もしたことがない。現在47だがまだ諦めていない。死ぬまでに極真空手に1勝する。それが私の目標だ。

だがビアグタンは違う。武の神様にあれもこれもどれも全て差し出してきた人間だ。そのビアグタンが那須川天心にダメージらしいダメージは一つも与えられず、超人的な技のオンパレードをくらい続け、倒れた。

己では決してたどり着くことのない武の頂きを見た。彼はどんな気持ちなのだろう?彼は今後格闘技を続けていけるのだろうか?心配でならない。

こちらに試合後インタビューがある

RIZIN.15 試合後インタビュー 【フリッツ・ビアグタン選手】

1週間前に試合のオファーがあり、準備期間がなかったと言っている。確かにそれはあんまりだ。このことからもRIZINサイドは本当はパッキャオに出場オファーを出しており、パッキャオに断られたため、パッキャオからの紹介と言う体裁を整えるために、フィリピン人でなるべく強いキックボクサーを探したのではなかろうか?

ビアグタンは何度も那須川天心の事を自分のアイドルだと言った。対戦相手に対して、負けた対戦相手に対してここまで素直に惜しみない賛辞を送る選手はそうはいない。

那須川天心との対戦は彼の夢であり、今の段階で夢が半分叶った。今度はしっかり準備してベストの状態で那須川天心と対戦し、本当に夢を叶えたいと語った。

またビアグタンは天心の直感力について触れ、自分の100%の打撃が天心にはスローモーションに見えているのではないかと語った。私はビアグタンは本当に凄い選手だと思った。それこそが那須川天心の強さの本質なのだと私は思っている。

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