総力特集 RIZIN15(24) 〜みんな気づいてないの?那須川天心のホワイトファング

あと天心についてどうしても言いたいことがある。天心が地味に使い続けているこの技。

  

右のショートアッパーから左打ち下ろしの高速コンビネーション。どう見てもホワイトファングでしょ。

なんで誰も言ってくれないんだろう。やられる方にしてみたら、突然上下のコンビネーションが来るのだから、全く見えないだろうし、怖いだろうし、気が動転することだと思う。ホワイトファングって結構実践向きなんやなぁ。

次はこの技。組み技は離れ際が危ないのだけど、首相撲から左膝。

ここでいちど首相撲は話さないで腰を引き

一気に上体を剥がしてからの左フック。百点満点。すごすぎる。

次はこの技。なにげに見せるすご技のオンパレード。このシーン、天心はバックステップしている。基本格闘技において下がりながらの攻撃というのは相手にダメージを与えられず、牽制にしかならないというのがセオリーだ。

ところが中国拳法には退歩の原理と言うものがあり、後方に下がりながら、一瞬体をつっかえ棒のようにして加撃する事で相手に思わぬ大ダメージを与えると言う技がある。この技の肝要な点は下がっている相手からは強力な打撃は来ないと言う心理的な隙をつく中国拳法ならではの発想である。

この天才は中国4000年の英知を事もなげに使ってしまう。全く真面目に修行するのがアホらしくなってしまう。

次から次へ行く。今回の試合は天心の技の博物館だった。解説としても、やる事は天心の技を紹介する。それ以上でもそれ以下でもない。

天心がビアグタンの左ミドルをキャッチ、ここまではよくあるシーンだ。 この後、天心はビアグタンの足を持ち上げ、ビアグタンのバランスを崩す。

そこで手を離してビアグタンは完全にバランスを崩す。

無防備なビアグタンを余裕で加撃。

天心に聞いてみたいのは、こういう超高等テクニックは練習して出来ているのか、その場の思いつきなのか、練習しているのかという事だ。予想するに半々なのだろう。ここら辺がまさに私が天心を神に選ばれた人間だと思う所以だ。

そして、このブログで私が大騒ぎしている極真の回転技、極真式上段回し蹴りをこの試合で天心が見せてくれた。

本当にしつこくて申し訳ないのだが、打撃技は振り抜く。これが奥義だ。回し蹴りを振り抜く方法はただ1つ。回転することだ。まれにムエタイのトップランカーがこの技を見せることがあるが、極真のように体系化されているわけではない。これこそ極真空手最強の必殺技の1つである。この事例を見てもわかるように、技一つ一つは極真空手は決してムエタイに負けてはいない。負けているものがあるとすれば顔面打撃及びそれによって生じる間合いの違いだけなのだ。しかし、この1点がまさにこの一点がとてつもなく分厚い壁なのだ。

幼少期に学んだ体に染み付いた極真カラテの技術、これこそが天心を若干20歳にして世界最強のキックボクサーにした最大の要因だと私は考えている。

今まで日本格闘技界は大山倍達という天才を乗り越えることができず、ただその背中をひたすら追い続けてきた。私は大山館長を乗り越えるのはフィリオだと思っていた。確かにフィリョは期待に違えず極真空手を限りなく完成形に近づけてくれた。ここへきてようやく大山倍達を乗り越える人物、那須川天心が現れたのかもしれない。

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