総力特集 RIZIN15(29) 〜堀口恭司 vs. ベン・ウィン

それと対極的なのが那須川天心だ。いったい持ち技がいくつあるのかわからない。その一つ一つが1打必倒の破壊力を持ち、神がかった攻撃と防御センスを持つ。こういう天才は夜空の星のような存在だ。凡人は夜空の星に励まされて、夜空の星を目指して歩けば良い。

さて、リョート・マチダは総合格闘技に伝統空手が通用することを証明したが、UFCにおいて、リョート・マチダの後継者的存在が堀口恭司 だ。

堀口恭司は2013年にUFCに参戦してから試合総数は8試合で、その成績が7勝1敗という信じがたい成績を残した。その1敗は試合は『UFCフライ級最強』と言われていたデメトリアス・ジョンソン選手との試合だった。その後は、UFCフライ級ランキング3位にランクインした。

2017年2月にUFCでの契約が満了を迎えた時、更新をせずにRIZIN参戦を決意。この堀口の決意に日本人格闘家としてはいくら感謝してもしたりない位だ。RIZIN参戦の理由としては、自身のコメントで『単純に日本を盛り上げるために帰ってきました』と話している。実はもう一つの理由があったようで、UFCに所属していた時にあまり試合が組まれなかったことが原因とも言われている。確かに4年で8試合は少なすぎる。堀口にはRIZINで腕を磨いてぜひUFCのチャンピオンをぶったおしてほしい。

それではRIZIN15における堀口の試合解説にうつる。

[RIZIN MMA ルール: 5分 3R(60.0kg)]

(WIN)堀口恭司 vs. ベン・ウィン(LOSE) 

1R 2分53秒 KO

まずは堀口のエスケープ技術から。1ラウンド序盤投げがスッポ抜けてバックをとられてしまう。ベン・ウィンは首を取りに来るが堀口は落ち着いて対処ベン・ウィンの右手を外しつつ、左手はガードしながら逆にベン・ウィンの首を取りに行く。

ベン・ウィンが首をつかまれまいと、慌てて上体を起こしたところで、

堀口は両腕をキャッチ。

そのまま体を捻ってエスケープに成功する。

まるでこのままグラップリングの教科書に載せてもいいような防御テクニックだ。当たり前のことだが、レベルの高いファイターは防御がうまい。

飛び込んでいくベン・ウィンに

狙いすましたようなカウンター。まるでベン・ウィンが自分からあたりに行ったように見える。

リョート・マチダの試合でも見受けられたのだが、明らかに待たれている、呼び込まれるようなカウンターが伝統空手の試合では見られる。おそらく対戦者の心理から察するに、間合いが空いているといつあの必殺の上段突きが来るかわからない。恐怖心に駆られてついつい間合いを詰めてしまう。伝統空手家は行くぞと見せて、飛び込んでくる相手を万全の態勢で迎え打つことができる。

松濤館流空手と言うのは想像以上に奥が深いようだ。

次は堀口のサイドステップからの高速サークリング。かなりのスピードで相手は的が絞づらいだろう。

ここで1回行くぞと見せて、

相手の蹴りを誘う。 

柔術やレスリングベースの選手ならここでタックルに行くところだろう。堀口にはそこまでのタックルの技術はなさそうだ。それにあくまで打撃に対するこだわりがあるのだろうと思う。

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