総力特集 RIZIN15(3)

第一回全日本極真オープントーナメントは顔面打撃ありで開かれる予定だったが、役所に申請した際、それではあまりにも危険なので、せめて、正拳による顔面打撃はナシにするということでようやく認可が下りたと言う背景があったと聞いている。これは誰もが想像することで、空手のデモンストレーションで日本人であれば空手家が10枚もの瓦をわったり、レンガやブロックを粉砕したり、20Kgの氷柱を叩き割ったり、圧縮バットを折ったりと言うのをさんざん見ているわけで、この打撃が人間の頭部に叩き込まれたときどんな凄惨な光景が繰り広げられるか想像してしまうわけである。頭蓋骨骨折、眼底骨折、鼻骨骨折、頭蓋骨陥没そして死亡。

この役所の認可の話は本当かどうかわからないが、幸か不幸かフルコンタクト空手に置いて顔面への打撃は禁止された。おそらく、今でもフルコン空手家の多くは、正拳で顔面を打撃すればそのような凄惨な状態になると思っているのではないだろうか?しかし、残念ながら空手の拳にはそこまでの破壊力は無い。

① 頭蓋骨の強度と言うのは非常に強くブロックを砕く比ではない。

②人間は動くので、動かないものを破壊するのとでは比較のしようがない。

③人間特に格闘家の頭部は鍛えあげられた首によって支えられている。この首は頭部への打撃の衝撃を柔らかく吸収するので、頭蓋骨骨折を防いでくれる。

こういう理由で、もし空手家が対戦相手の番骨を粉砕しようとすれば、方法は1つしかない。技をかけてくる相手に対して、カウンターで正拳突きを叩き込む方法である。これなら相手の頭蓋骨を粉砕する可能性は出てくるが、カウンターと言うのは超高等技術で まず狙ってカウンターを打てる選手となると、世界中を見渡してもそうはいないし、それができたとしても、万全の態勢で打つ事は難しい。世界のトップレベルの打撃系ファイターに匹敵する空手家で、しかもカウンターの使い手で、しかも、万全の態勢でカウンターを打つことができた。その状況においてのみ相手の頭蓋骨を粉砕することができるだろう。つまり、事実上ほとんど起こらないと言うことである。ただ、試合と言うのは何が起こるか分からないので、ボクシングの試合で頭蓋骨骨折が起こる程度には顔面打撃ありのフルコンタクトルールの空手でも頭蓋骨骨折は起きるだろう。あと、懸念されるのは顔には非常に折れやすい骨がある事だ。それは鼻骨である。よく武術では鼻と口との間のくぼんだ部分を人中とし、顔面の急所とされているが人中非常に狙いにくいし、狙って当たるものでもない。それよりも素手で打撃するなら断然鼻骨だと思う。(もちろんこめかみや耳の裏も狙い所だ。)顔の中心に正拳突きがクリーンヒットすれば鼻骨が折れる可能性は低くはない。それでも滅多に起こらないだろうが。鼻骨が折れやすいのがなぜわかるかというとプロ野球選手(バッター)がよく鼻骨を骨折するからだ。だから、実戦的な流派の中には鼻骨への攻撃を重んじる流派もある。

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