総力特集 RIZIN15(33) 〜現代の宮本武蔵、朝倉未来

[RIZIN MMA ルール: 5分 3R(68.0kg)]

(WIN)朝倉未来 vs. ルイス・グスタボ(LOSE) 

3R 判定 3-0

朝倉未来の試合を見ていて、1ラウンドから異様な感じはしていた。ブロックはほとんど使わず、かわすディフェンス。すごいなと思った。すごいが、完璧にかわせるわけではなく、たまにコツコツともらっていた。しかし、クリーンヒットと言えるものはほとんどないし、相手の攻撃に対して反射的に体ごと遠ざけるようなディフェンスでダメージはほとんどないような気がした。

頭の中でナジーム・ハメドが思い浮かんだ。ナジーム・ハメドのように攻撃をもらわない訳では無いが、野生的というか、まるで命の取り合いを経験してきたかのような、勘の鋭いディフェンスはナジーム・ハメドを髣髴させた。

そして2ラウンド後半から私はとんでもない物を目にしてしまった。私の見間違いでなければ、朝倉未来は2ラウンド終わりから3ラウンドにかけてグスタボの攻撃を一発も受けていない。グスタボの攻撃は非常に厳しく、スタミナもあり、多彩で、コンビネーションもうまい。キックボクシングの世界でこれだけの猛攻を避けきると言うのはありえない。常識的ではない。私だけだろうか?私は自分が見ているものがさっぱり信じられなかった。

この場面、左フックを本当にスレスレでかわしている。

右フックを被せるがグスタボはダッキングで回避

グスタボはカウンターに対して右フックでカウンターにいく、クリスクロス。超高等技術。

朝倉未来は上体を起こして回避

右フックをスレスレでかわす。グスタボのカウンターをうちにいった右腕を引いてパリング。考えてできる事ではない。

蹴りも当たらない。

やっぱり当たらない。

深く踏み込むが

当たらない。

朝倉カウンターとろうかなーと思ったけど、やっぱりやめてヘッドスリップ

前蹴りは間合いをとって余裕で回避。今度は飛びのくようなディフェンス。ギリギリでかわすか、余裕でかわすか。とにかく中途半端な間合いはとらない。ストレートをかわしておいて

引き際にカウンター。

圧巻だった。お前は宮本武蔵か?と言いたい。私はいつのまにかグスタボに感情移入してみていた。私にはグスタボのようなスタミナも技のキレもないが、これだけ空振りすればさぞや疲れた事だろう。私も具合が悪くなった。グスタボはどう見ても一流のファイターだ。その攻撃をここまで見事にかわすとは、もう常識で考えられるレベルではない。

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