拳は硬く握るか、柔らかく握るか

空手では手首から先と足首から先を徹底的にに鍛えて、凶器と化す。空手で最も用いられる武器は拳です。

空手はどのように拳を武器化するのか考えてみましょう。

という事だろう。

 

硬い握りと柔らかい握りにはそれぞれ利点と弱点がある。相手に当たった際、硬く握っていると大きなダメージを与える事ができる。柔らかく握っていると打撃の衝撃を手が吸収してしまう。

しかし、打ち始めから加速の段階で硬く握っていると腕の筋肉まで硬直するので拳を十分に加速できない、この段階では拳を軽く握っている必要がある。

結果として打撃系格闘技がたどりついた答えは打ち始めは軽く握り、当たる瞬間に硬くにぎりこむという物だ。

空手であれ、ボクシングであれ、ほとんどの打撃系格闘技はこれが基本だ。しかし空手にはその先がある。あるいはボクシングにもその先があるのかもしれない。

この理屈に真っ向から意義を唱えた天才ボクサーがいた。長谷川穂積氏だ。

長谷川穂積氏は元WBC世界バンタム級王者。元WBC世界フェザー級王者。元WBC世界スーパーバンタム級王者。世界3階級制覇王者。 バンタム級では5年間世界王座に君臨し、その間10度の防衛に成功。

彼は打撃の際、拳を握らない。多くの人達は拳を握らないと言うのを打撃の直前まで脱力する事だと解釈しているが、実際はそうではない。本当にインパクトの瞬間も握っていないのだ。この天才的な発想で長谷川穂積氏は人間離れしたスピードのパンチを手に入れた。

しかし、この技術はグローブのあるボクシング特有の技術で空手では使えない。では空手の拳はどのように進化したのか?

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