空手はなにも持たない手1

中国南派拳法―那覇手―剛柔流には共通点が多いです。体の強さを重んじるのも共通しています。硬功夫を重んじるのも特徴だと言えるでしょう。
例えばこれは二指禅と呼ばれる硬功夫です。


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極真空手でも指立て伏せは重要視されています。最初は5本指で行い指を減らしていきます。私は師範が両手の人差し指と親指で指立て伏せをするのを見た事があります。元極真空手の世界チャピオンの二宮城光さんもビデオで両手の人差し指と親指による指立て伏せを披露していました。大山倍達先生は両手の親指だけで指立て100回したとか、逆立ちしたとか言われていますが、真実はわかりません。大山先生は著書「強くなれ!我が肉体改造論」で次のように述べています。

最近ではいろいろな握力強化器具類が出回っており、そのトレーニングでもある程度までの強化には役立つが、より以上に有効なのは全身を負荷とする鍛錬法である。
たとえばわたしは毎日のように懸垂や腕立て伏せをし、逆立ちをした。
いずれも指だけでである。
それも一本ずつ減らし、最後には一本懸垂、一本指立て伏せ、一本逆立ちをらくにこなせるようになった。
弓もまた握力強化にはたいへん役立ったように思うし、太くて重い樫の木の素振りもきわめて有効であった。

指立て伏せに関して言えば沖縄剛柔流では手の形を注意されました。私が極真空手でよくやるように指を反らせて指立て伏せをしようとすると、
「それは違う。剛柔流の指立て伏せは掴む事が目的だから、指立ての時も5本とも指を丸めないといけない」と言われました。

事情があって、未熟なまま剛柔流を離れなければなりませんでしたが、今になって東恩納盛男先生の動画をみると掴む技術が沖縄剛柔流の重要な技法である事が分かります。単純に掴むと言いますが、指は人体の中でも最も弱い部分の一つで簡単に突き指、脱臼、骨折をします。それ故に指取りという技が存在しており、指を取られた時点でほぼ勝負ありです。沖縄剛柔流は指取りも重要視しています。どの格闘技においても指をどうやって守るかは一大事です。フルコンタクト空手では最初に指は4本揃えて、軽く力を込め、曲げる。親指はたたむと教わります。

沖縄剛柔流ではこの弱い指で動いている相手を掴みに行くのですから、指の鍛錬が非常に重要である事がわかります。

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